マガジン
11.08.18

時計ベルト、革の究極な芸術の形

By Anaïs Bordier

ジャン・ルソーの歴史は1954年、フランスの時計産業の中心地であるブザンソンで始まります。当時、会社はまだマニュファクチュール ジャン・ルソーという名ではなく、「COBRAコブラ」ベルト会社という社名で、時計ベルトの製造に専念していました。時計ベルトは、私たちのアイデンティティを示す決定要素であり、また私たちの顧客が時計愛好家であることは偶然ではありません。

あまり知られてない事ですが、時計ベルトは革製品の究極な芸術の形を表しています。ベルト製作には、ウォッチメイキングのように数々の工程を経て、革のマイクロメカニックと呼ばれる10mmのスケールで行われます。経験を重ねた職人のみが、時計ベルトを製作することが許されます。美しいものを作り上げるには才能以上の経験と技術が必要です。

ジャン・ルソーの職人は、革に特別なケアや仕事に携わることに喜びを持っています。

長い間、時計ベルトの素材はカーフレザーが使われてきましたが、年月が経つにつれ、色々な用途のために様々な素材が開発され使用されてきました。プラスチック、アクリルまたは布ファブリックのような素材を使用した時計ベルトは時代を追うごとに発展していきました。例えば表側にブラック、裏側に黄色のケブラーをベルトに使用することで強度を高めるだけでなく、ポリエステル‐ケブラーとポリアミド製のファブリックは、耐久性と美しさを両立させています。ラバー素材は、スイス-フランスとドイツの最良の工場で生産され、カーボン素材は、航空宇宙専門のアメリカ工場で開発されています。

ラグジュアリーの分野では、アリゲーターレザーは希少かつ高価な素材を代表しています。ジャン・ルソーでは、アメリカのFish&Wild Lifeの公式組織が管理する繁殖用の養殖場と契約しています。さらに本社では材料の品質管理を維持するために独自のレザー加工処理も行っています。

ジャン・ルソーのロゴマークが入った革製品は、全ての行程においてフランス国内で職人が手作業で行います。有名時計ブランドはジャン・ルソーの伝統的な職人技を信用してストラップ製造の一部を当社に委託しています。スペシャリストになるということは、大胆さと革新性を兼ねそなえています。私たちは、時計ベルトの外観や快適さを変えないで、特定の方法と材料に基づいて耐水性のある革製のベルトを開発しました。色についても同じく、紫外線に耐久性のある革を開発しました。また特別な時計ベルトはプラチナまたはリアルゴールドから作られた糸で手縫いされています。そして私たちは、革新的な「100%ノン・レザー」の製品も手がけています。

近年人気のあるNATOストラップは、レザーライニングを採用するスポーティな仕様になっています。またビロードのような感触を持ち、時と共にヴィンテージ感が増すアリゲーターも人気です。時計愛好家たちが私たちのレザーコレクションを求めてくれるように、時計ベルトはもはや単なる時計ベルトではないと思います。もちろん時計ベルトは時計を引き立たせる日常的なアイテムにすぎませんが、それを身に付ける人自身や人生の一瞬を雄弁に物語る場合もあります。

お客様の希望に合わせたオーダーメイドサービスを提供できるおかげで、愛用時計をお客様の腕に合ったサイズ、お好みの素材とカラーの時計ベルトをお客様と一緒に製作していくことを誇りに思っています。そして最も大切なことは、その人の時計に対する愛情と歴史を表現することだと考えています。