自社のタンナーを持つこと:他社とどういった違いがあるのか?
マガジン
01.16.18

自社のタンナーを持つこと:他社とどういった違いがあるのか?

by Anaïs Bordier

父が私を初めてマニュファクチュールに連れて行ってくれたとき、タンナーの作業を裏側から見せてくれました。ジャン・ルソーの会社理念には、良質のレザーグッズ製造の会社だけでなく、“レザーのオートクチュール”である会社であることも重要だとしています。自社でタンナーを所有することで、個人顧客とB TO Bビジネスの双方に独自性と最適なトレーサビリティを保証することができました。少なくとも、製品の品質を完全にコントロールすることができます。ちなみに今日は、7つの異なる専門部署で約12人の従業員がタンナー工場内を走りまわっています。

タンナーの役割は極めて重要で必要不可欠です。初めから、自分たちの素材・材料研究に携わっているため、革の扱い方を正しいプロセスで見つけることができます。革の種類によって、実際には異なる段階で取り扱いをしていきます。アリゲーターの革は例えば、ほとんどゼロの状態から始めます。まるで白いキャンバスのようです。私たちが受け取る革は、原皮のままの状態です。最初に革を湿度の高い部屋へ移動し、その後色合いを与えるために顔料を加えます。そして、レザーの技能・手腕にかかる前に革を乾燥させます:マットまたはブリリアント加工、エイジング処理したようなヴィンテージ効果やハンド加工されるものなど。

自社タンナーを所有することで、よりクリエイティブな商品を生み出すことができ、お客様のご要望に近いものに応えることができます。例えば、お客様が特定するカラーを提供することができます:アリゲーターは350色以上を取り揃えております。

2017年、阪急メンズ大阪百貨店のポップアップストアにて、このイベントのために製作された限定コレクションである、ブルーパティナ・ヴィンテージアリゲーターのファスナー付長財布を発表しました。そして、このコレクションは東京のジャン・ルソーの阪急メンズ館でも紹介されました。

タンナーを所有することは、ビジネスの規模において実に有益なことです。私たちの要求レベルは非常に高く、常に革の品質テストを行い、商品の品質を完全に管理しております。素材の品質やトレーサビリティを追求できるということは、会社の誇りだけでなく、職人の仕事と伝統技術を大事にしているという証でもあります。

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