マガジン
01.14.19

マニュファクチュールの世界へようこそ!

By Anaïs Bordier

ジャン・ルソーについて語るとき、ブザンソンのマニュファクチュールを避けては通れません。そして、そこは私が愛着を持った場所であります。本社であり、製品開発の場であり、ジャン・ルソーで日々仕事をする私たちの中心でもあります。

フランシュ・コンテ地方の大自然の中に在り、かつてはフランスの時計産業の中心都市であったブザンソンは、静かな地方都市なのでコレクションを考案・製作するにはぴったりな場所です。また地理的にもスイスに近いので、取引先である時計ブランドとの関係も良好に保てることができます。

マニュファクチュールでは、マーケティング、ロジスティック、セールスをはじめ、試作品の製作、品質検査、生産など行います。ジャン・ルソーの強みである自社工場内のタンナー施設をはじめ、全ての部門で革は管理され丁寧に扱われております。機械部門では、レザーコレクションを製造するのに必要な工具や道具までも社内で作っています。

ジャン・ルソーというブランドにふさわしい、精神、人間味、ダイナミックさ、尊敬を感じられる雰囲気の中で200人の従業員が毎日働いています。

このマニュファクチュールという場所は、私にとって家族的な一面もあるので無視できない場所です。なぜなら、週2回はミーティングに参加し、開発中のプロジェクトを把握し、管理委員会に参加しています。私はまだ幼い頃からマニュファクチュールによく顔を出していました。そして会社が成長・発展を遂げるだけでなく、お客様の新たな期待に応えるために近代化していく姿も一緒に見てきました。

2019年の春には、新しい拡張したスペースが誕生します。その面積は5ヘクタール(約5000 ㎡)という、かなりの広さを誇ります!

現在、私は20年前に出会った何人かのスタッフたちと今もなお一緒に働いています。その中の何人かは定年で退職しましたが、その後も連絡を取り合って良い関係を築いています。また、かつての同僚にも会社が開催するイベント、例えば7月のピクニックや12月のクリスマスパーティーなどに招待しています。

最も印象に残っている記憶は私が15歳頃に遡りますが、革なめし用の大桶の中でアリゲーター革のテストで染色を行った時でした。色素を混ぜて色を調合したりしました…私はその時の記憶を今でも鮮明に覚えています。また15歳という年齢はマニュファクチュールでのインターンシップを行い、色々なことを発見したり学んだりした年でもあります。その時に、どのようにして会社というものが運営されているのか、そして父親の仕事というものを知ることもできました。おそらく当時の私はできるだけ早くこの世界に入り、父親の背中を追って仕事をしたいと確信したのだと思います。